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Pic Saint Loup
Grand Cuvée Blanc
Chateau de Lancyre
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産地:ラングドック地方、ピック・サン・ルー地区
品種:ルーサンヌ、マルサンヌ
作柄:2012
造り手:レジス・ヴァレンティン
(シャトー・ド・ランシール)
タイプ:白ワイン(フルボディー)
容量:750ml
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ラングドック地方の銘醸地の一つピック・サン・ルー(Pic Saint Loup)は中心地モンペリエから北に20キロほどの山間にあります。狼岩と呼ばれる印象的でシンボル的な岩山の周りに1300ha(東京ドーム約280個分)ほどの葡萄畑が広がります。
標高も高くセヴェンヌ山脈からの影響も受けることで寒冷な気候が特徴です。他の産地より降雨量がありながら土壌の水はけの良さと地中海性気候のおかげで乾燥している気候です。
このエリアは70年代の早い時期から品質向上を目指してきた地域でもあり「高品質ワイン」にかける意欲の強い生産者が多く存在します。その姿勢は2017年に実を結びそれまで広域のラングドック(A.O.P Languedoc)のアペラシオンがエリアカテゴリーのピック・サン・ルー(A.O.P Pic Saint Loup)へと格上げされました。これはピック・サン・ルーが他のラングドックの産地と明確な違いがあるということの証で他とはハッキリと区別されてしかるべきということでもあります。
シャトー・ド・ランシールは1800年代からこの地で炭焼き職人や羊飼い、葡萄栽培などを行ってきました。現在は5代目のレジス・バレンティンが当主としてさらなる高みを目指しています。土地柄らしいクラシックでエリアの特徴を活かしつつもモダンで時代に合ったワインへの取り組みも行っています。
ワイン造りにおいて方向性や新たな試みを行うということは10年、20年の時間を要する事であり今始めた事の結果は10,20年後に現れるということでもあります。レジス曰く「将来への繋ぎ」の作業だと...
グラン・キュヴェの白ワイン。何ともゴージャスでフルボディーなワインです。ラングドック地方ではポピュラーな品種であるルーサンヌを主体にマルサンヌをブレンドして作られます。糖分を多く蓄えるルーサンヌは果汁自体既にコクと濃さがあります。それは蜜のようなコクで蜂が寄ってくるほど芳香で芳醇な香りを発します。
十分に熟した葡萄をゆっくり優しく圧搾し濃厚な果汁をオークの新樽でじっくりと時間をかけて醗酵していきます。この時、カーブ内では芳醇な蜜の香りが充満するほど...
それをデミ・ミュイと呼ばれる500Lのオーク樽で9ヶ月間オリと共に熟成させます。途中試飲をしながらオリを撹拌し旨味を抽出していきます。
もともとルーサンヌが持つ濃い色合いと新樽でじっくりと醗酵、熟成することで黄色に近いゴールドカラーに仕上がり見た目からもゴージャスでグラマラスな印象を感じます。
ミラベル、蜂蜜、レモンのコンフィ、シナモン、オーク、レモンバームなどの香りがが強く香ります。粘性をがあり液面がどんより波打つほどトロリとていて食感を感じるほどのテクスチャーがあります。
僅かな酸味は感じますが圧倒的な酒体の強さがありフルボディーな味わい。心地よいビターなアクセントがあり甘美でいて強い旨味が口の中一杯に広がります。喉を抜けた後も味わいが強く長く残ります。
白ワインの概念を変える程印象的で独創的です。一度は飲んでみたい特別感のある一本です。
このクラスになるとタイミングが重要ですが十分な熟成を経て飲み頃を迎えている事もお薦めです。