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Champagne
Brut Reserve S.A.
Bereche et fils
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産地:モンターニュ・ド・ランス、リュード
品種:ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネ
作柄:S.A.(ベースワイン2018年)
造り手:ラファエル・ベレシェ(ベレシェ・エ・フィス)
ドサージュ:7g/L(ブリュット)
デゴルジュマン:2022年1月
タイプ:発泡性ワイン
容量:750ml
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ベレシェ家はハンガリー出身の一族でアルバート・ベレシェが1847年にシャンパーニュに定住したことから始まります。当時は3ヘクタールの畑で葡萄を栽培し大手メゾンのカナール・ドゥーシュに葡萄を売っていました。1950年代に当時の当主であるピエール・ベレシェは自家栽培、自家製造のBereche et filsを設立し現在に至っています。
シャンパーニュの中心地、モンターニュ・ド・ランスの中でも一番標高の高いリュード村に本拠を構え現在は5代目のラファエルと弟のヴァンサンを中心にした家族でドメーヌを経営しています。
2003年より完全にビオディナミに舵を切り除草剤の使用を止め土地が持つ特徴を追求したシャンパーニュ造りを目指しました。丁度そのころビジネスフランスの東京試飲会でラファエルに出会いました。試飲会の後、私の経営するワインバーに仲間達とやってきてたらふくシャンパーニュを飲み干していきました。その際に自身の考え方や今後の方向性などを熱く語っていたのを覚えています。その話と彼らの意欲やエネルギーを感じ、新たなジェネレーションによる新しい姿のシャンパーニュを想像していました。
若者らしく新たな方向性で近代的な醸造を行うのかと思ったらまったく逆でクラシックでありながら実直に手間と時間をかけてシャンパーニュ造りを行っています。培養酵母は使わず天然酵母だけで時間をかけて醗酵させたり瓶内熟成の際も天然コルクを用いるなど手間暇をかけるオーセンティックな手法です。それもこれも高品質なシャンパーニュを造るためにチョイスしたやり方なのでしょう。
収穫量も規定よりも遥かに低い量に抑え「量より質」を重んじています。熟成に使う樽には「DRC」などから譲り受けた樽を使ったりと全ては品質のための姿勢を貫いています。
蔵の最もスタンダードなブリュット・レゼルヴは平均樹齢40年の樹から収穫したピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネを等分でブレンドし瓶内熟成を36ヶ月行い仕上げます。バランスを考えドサージュを7g/lとしブリュットに仕上げています。そのせいかマロ・ラクティック醗酵を行っていないにも関わらず円やかで華やかな印象です。
豊富なテクスチャーがありフローラルで表現力豊かな香り。ドライアプリコット、野花、カモミール、レモンコンフィ、ミネラルの硬質な香りがグラスに広がります。時間と共にほのかにカラメル香も出てきます。
キレがある酸味と熟れた柑橘の味わい、細かな緻密な泡立ちがクリーミーで程よい刺激を与えます。レモングラスのハーブティー、白桃、洋梨などを連想させる味わいはまとまりのあるフィニッシュを備えています。
食前のやパーティーなどの席などで華やかに彩りを添えてくれる上質な一本です。